ストーリーズ
Whetstone Research(WSR)
Whetstone Research(WSR)
「Whetstone Rsearch(WSR)」は、砥部焼の可能性を探索するために、陶石を未来へつないでいくための活動です。
240年、繋いできた意思。砥部焼の未来へ。
今、砥部では砥部焼の存続に関わる大きな困難に立ち向かっています。
それは砥部焼たる所以ともなった、「伊予砥*」とよばれる陶石原料の供給が危ぶまれていることです。
砥部の陶石の歴史は、奈良・平安時代から切り出されていたといわれ、1777年に砥石屑を使って磁器を生産することに成功したことから、現在の砥部焼産業が始まりました。
かつては20〜30箇所の鉱山から採掘されていた陶石も、現在では一箇所のみとなっています。
人手不足や材料費の値上げの影響から陶石の供給が減ることで原料費の高騰を抱え、さらに時代の変化に伴い「やきもの」食器の需要が減少している状況など、砥部焼産地として存続の危機を迎えています。
これまで産地で採れる石にこだわり続けていた砥部として、あらためていま、砥部焼とは何か?と問われています。
*砥部・外山の砥石山から切り出される良質な陶石
白青は、2018年に公開したインタビュー記事「砥石のまちからやきもののまちへ – 陶石原料からみる砥部焼の歴史とこれから」にて、当時から同じく課題意識を持って懸命に立ち向かっていた、故・梅野 周三(廣梅窯)さんと意思を共有し、これまで何度も砥部の未来について議論を重ねてきました。
故・梅野 周三(廣梅窯)
2018年公開インタビュー時
突然の死から3年の時を経て、再びその意思をつなぎ、砥部焼の可能性を探索するために陶石を未来へつないでいく活動を始めます。
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