私たちについて
産業の未来を地域へつなぐ
白青は、愛媛県砥部町で採れる良質な陶石「伊予砥」と、伊予砥を原料として240年受け継がれてきた「砥部焼」の、産業としての可能性を探るプロジェクトです。
私たちは、誠実なものづくりを続けてきた産地の伝統に敬意をはらいながら、未来へより良いかたちでつなぐことを目指します。
「やきもの」のまち、砥部から
愛媛県砥部町は松山市に隣接する都市として発展した人口約2万人の町です。温暖な気候、豊かな森林資源に恵まれ、町の中央を流れる砥部川流域では、江戸時代以降、やきものの産業が盛んになりました。
「砥部焼」は、240年以上の歴史を持つ、伊予の国(愛媛県)伝統の磁器です。砥部で産出される良質な陶石から生み出され、その丈夫さと手づくりの味わいから、古くから日常使いの器として愛されてきました。戦後、柳宗悦、バーナード・リーチ、濱田庄司ら民芸運動のリーダーたちが砥部を訪れ、手づくりの良さを活かした磁器として評価したことで、広く知られるようになりました。1976年には国の伝統的工芸品に指定され、現在では80ほどの窯元が、伝統を守り深めたものから、新しい表現を模索したものまで、様々な作品を生み出されています。
出典:砥部焼伝統産業会館
産業の可能性を求めて
奈良・平安時代から、砥部・外山の砥石山から切り出される陶石は「伊予砥」と呼ばれその質の高さは広く知られていました。その砥石を原料として、1776年に白磁器の焼成に成功して以来、「伊予ボウル」と呼ばれ、細かな装飾で贈答品として海外へ輸出していた明治〜大正。不況の中でも守り続けた手仕事が民藝の視点から改めて評価され「伝統的工芸品産地」となった戦後〜昭和。新しい世代の作家による伝統にとらわれない作品が多く生み出された平成。砥石の産地「砥部」は時代に合わせて誠実なものづくりをつないできました。結果として「砥部焼」は、工業化された大量生産品や一点ずつ作家性を追求する美術作品とも異なる、一つずつ手仕上げした製品を、小規模な家族経営の窯元が直接販売を基本とする形で継承されています。
そして、令和の今、大量生産、大量消費の時代が終焉を迎え、価値観と共に生活が刷新される時代に、つないできたポテンシャルを紐解き、未来へより良いかたちでつなぐことを白青は目指しています。ここにしかない陶石をつなぐこと、手仕事による中量生産の可能性、そして、その先にある産業の新しい可能性を『白青』は提案していきます。
誠実なものづくりを続けてきた産地の伝統に敬意をはらいながら、未来へより良いかたちでつなぐことを目指します。
白青の取り組み
私たちは、誠実なものづくりを続けてきた産地の伝統に敬意をはらいながら、未来へより良いかたちでつなぐことを目指し様々な活動に取り組んでいます。
1 ) 産地と協働しこれからの砥部焼を模索するプロダクト開発 / Products
2 ) 産地との対話によって可能性を深く理解するストーリーズ企画 / Stories
3 ) 陶石を未来へつなぐための活動 / Whetstone Research
白青では
・活動に共感いただき、一緒に可能性を探っていただける取扱店
・共同での企画や商品開発をしていただけるブランド
・活動に賛同いただき、協賛いただける個人もしくは企業
を募集しています。ご興味を持っていただいた方はぜひご連絡ください。