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projects#001 WHITE/BLUEのカウンタータイル

projects#001 WHITE/BLUEのカウンタータイル

Photo : Youhei Sogabe

projects#001
WHITE / BLUEのカウンタータイル

Date: 2019
Client: WHITE / BLUE
Craft: 廣梅窯
Design: upsetters achitects


projects#001 WHITE/BLUEのカウンタータイル

Photo : Youhei Sogabe

OUTLINE

白青のフルラインナップが体験できるコンセプトショップと、その思想を伝えるギャラリーが併設する店舗「WHITE/BLUE」。
そのメインカウンター用のタイルを、今後色見本として活用できる、カラーチップとして製作しました。


projects#001 WHITE/BLUEのカウンタータイル

釉薬の試験タイルによるカラーバランスの検討
Photo : upsetters architects

BACKGROUND

現在の砥部焼は、白磁に青の呉須で絵付けされたものがほとんどですが、戦前の砥部には、多様な色で装飾された器が数多く存在していました。
愛媛県の窯業技術センターには、焼成方法、温度、配合する成分など、条件ごとに分類された実験データと試験タイルが多数ストックされていますが、民藝以降、白と青以外の色が求められる事は少なく、活用される事はほとんどありませんでした。


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釉薬サンプルの確認
Photo : upsetters architects

IDEAS / PROCESS

現在の砥部では見かけない色を求めて、窯業技術センターの協力のもと、試験タイルから数十種類の色をセレクトしました。産地での実績がほとんど無いため、白青のパートナーでもある廣梅窯に加えて、他の産地(長崎の波佐見)にも協力を仰ぎながら開発を進めていきました。タイルの形状は、古くから馴染みのある試験用タイルの形状を踏襲し、サイズを大きくすることで、色見本としての見やすさを意識しています。


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カラーバリエーション / 配列検討
Photo : upsetters architects

RESULT

今回の取り組みによって、8系統、33色分の釉薬による色の再現が可能となり、それを用いて700枚を超えるカウンタータイルを製作しました。今後の商品開発につながるテストとしてはもちろん、お店に来ていただく方々のコメントからも砥部焼の可能性を感じてもらうきっかけに繋がるだろうと感じています。窯元毎に異なる生産背景があるといった難しさはあるものの、窯業試験センターにおいて蓄積されてきたノウハウを活用し、実践につなげていくことでまた次へと繋げていきたいと考えています。

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Photo : Youhei Sogabe


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